THE SEX PISTOLSが1979年に終焉を迎えたことにより、グループのメンバーたちはそれぞれが法的かつ個人的に奇妙な関係に追い込まれることとなった。しかしJOHN LYDONはそんな状況から立ち上がり、ガンとの長い闘病生活の果てに先週木曜日にNYでこの世を去ったグループの元マネジャー、MALCOLM McLARENに対して哀悼の意を捧げた。
LYDONは当時使っていた“JOHNNY ROTTEN”に名前を再び改め、「僕にとってMALCOLMはいつも楽しい人物だったし、そのことを皆の胸にも刻んでおいてほしいと願う。彼は飛び切りの“エンターテイナー”であり、その彼がいなくなったことを僕は本当に寂しく思う。そして皆にも、ぜひ同じ思いでいてほしい」と哀悼の声明を発表した。
McLARENはロンドンに自らが経営する店でLYDONと出会い、彼をTHE STRANDという自分がマネージャーを勤めていたバンドに紹介した。その後、1975年にTHE SEX PISTOLSを結成に導いたが、1984年になると、LYDON、ギタリストのSTEVE JONES、ドラマーのPAUL COOK、そしてすでに他界していたSID VICIOUSの遺族がMcLARENに対して、著作権料の払い戻しとバンドのイメージ管理に関する法的な訴えを起こしていた。
McLARENの死に対しては、他にもファッション・デザイナーで彼のショップのパートナーで、その後は恋人関係に発展して息子をもうけたVIVIAN WESTWOODからも追悼のコメントが寄せられている。